社会福祉法人 東大寺福祉療育病院
-部門紹介-
リハビリテーション分野の中でも、小児のリハビリテーションは非常に難しいとされています。それは、子供たちが成長・発達していく中で、そのお子さんの発達に影響を及ぼす要因が非常に多く複雑だからです。
その事にお応えする為には専門のスタッフが必要不可欠です。当院では個性豊かなセラピストが、それぞれの専門である、理学療法・作業療法・言語聴覚療法・音楽療法を活かして、お子さんの発達を促すと共に、悩みごとの尽きない育児をサポートしていきます。
主に、基本的な運動発達や日常生活動作の獲得を目指したアプローチを行っています。 正常運動発達に沿った運動の要素を中心に、お子さん一人ひとりの能力に応じた運動学習を促しています。
また、重症心身障害をお持ちの方の場合は、呼吸機能の改善・リラクゼーションをベースに安定した体調維持と活動を促しています。
作業療法では、「楽しく遊べない」「身の回りのことが上手にできない」など、生活の中でお子さんやご家族が抱えている問題に対して、「どうしたらできるか?」「がんばりすぎずにできる方法はないか?」を特性をふまえて検討します。
実践的に遊びや動作そのものを行ってみることや、動き自体の練習や理解の援助、玩具や姿勢の工夫、周囲の環境の調整など、様々な視点からその方とご家族が楽しく過ごすことを目標にアプローチしています。
ことばやコミュニケーションの支援については、「ことばが話せない」・「発音が不明瞭で上手く伝わらない」・「上手くことばを使えない」などのご相談に対して評価を行い、ことばやコミュニケーションの発達を促しながら、「楽しく」・「より豊かな」コミュニケーションの実現を目指していきます。
食べることの支援については、お口の中に食べ物が入ることに慣れていくことや食事形態・食具・食べる為の姿勢の検討などを行い「安全に」食事が出来ることを保障し、口腔機能面の発達を促していくことで「より豊かな」食事が可能となるように支援していきます。
楽器の音色や歌・リズム等に対する反応や好みを観察し、個人・場面に応じた音や音楽を使いながら、お子さんの動きや発声・笑顔を引き出し、様々なコミュニケーションを促しています。
その他、保育や余暇活動を利用した音楽活動や院内コンサート、行事でのスタッフを交えたバンド演奏等、様々な場面で「生の音・音楽」を提供しています。