トップ > 診療案内 > 診療科案内
診療案内

小児科

診療内容

障害特性に応じた支援

外来では主に運動、言語、知的機能などの発達に障害があるこどもの診療を行っています。
発達の障害の原因は様々ですが、療育には障害特性に応じた支援が必要です。小児科では障害の医学的背景をできるだけ明らかにし、療育に活かすようにしています。発達障害のあるこどもの発達評価はご家族の問診をもとに神経学的診察や行動観察をおこないます。

小児科 診察

障害のあるこどもたちの健康管理、生活支援

障害をもつこどもたちはリハビリテーションのほか、呼吸、栄養、感染防止などきめ細かい管理や合併症への対応が必要です。消化管障害については病態によってCTやMRIの画像検査のほか24時間食道内pHモニタリング検査などを施行します。必要な場合は小児外科と協力し消化管造影検査などもおこないます。嚥下障害が疑われる場合はビデオ嚥下造影(VF)や耳鼻咽喉科による嚥下内視鏡検査(VE)により評価します。側彎や股関節脱臼などについては整形外科に相談するなど、さまざまな合併症に対しQOLの向上を目的にご家族と治療方針を検討し、こどもたちの健康管理、生活支援をおこないます。

外来診療以外の支援活動としては、難病や障害を持つ子供の在宅医療支援を目的に、当院が事務局となって平成22年8月に奈良小児在宅医療支援ネットワークが結成されました。同年9月には奈良小児在宅医療支援ネットワークが中心になり、一般社団法人奈良親子レスパイトハウスを発足し活動しています。

ページトップへ

医師紹介

常勤小児科医

役職 名前 資格 所属学会
理事長 富和 清隆 医学博士
小児科専門医
小児神経専門医
日本小児神経学会
日本小児科学会
日本人類遺伝学会
院長 高橋 幸博 日本小児科学会専門医
日本血液学会専門医・指導医
日本小児科学会
日本血液学会
日本周産期・新生児医学会
副院長 三木 直樹 小児科専門医
小児神経専門医
臨床研修指導医
日本小児科学会
日本小児神経学会
小児科部長 金 一 小児科専門医 日本小児科学会
リハビリテーション科診療部長 石川 直子 小児科専門医
日本摂食嚥下リハビリ
テーション学会認定士
日本小児神経学会
日本小児科学会
日本重症心身障害学会
日本摂食嚥下リハビリテーション学会
小児科医
小児神経科医
脇田 絵美 小児科専門医 日本新生児成育医学会

非常勤小児科医

役職 名前 資格 所属学会
非常勤 西久保 敏也 医学博士
小児科専門医
周産期新生児専門医
臨床遺伝専門医、指導医
日本小児科学会
日本周産期・新生児医学会

現在、常勤小児科・神経小児科医6名と非常勤小児科医1名が診療に携わっています。
非常勤医としては奈良県立医科大学付属病院准教授 西久保敏也医師が、主にダウン症児のフォローアップを担当しています。

ページトップへ

特殊外来

神経小児科

県内で唯一、神経小児科を標榜し小児神経専門医が担当します。運動や精神の発達の遅れや障害は、多くは脳機能の異常によるものです。当院小児科の患者さんの多くは、神経の専門的な診断や評価が必要です。
とりわけ、小児の神経や筋肉の疾患の診断には、子供が自由に行動できる場所(診察室)とその行動や姿勢、運動を観察する専門的な目(観察力)を必要です。
その上で、必要であれば血液検査や生理学的検査および画像検査や臨床心理士による発達検査などを実施します。県外からも多数の未診断の患者さんの紹介を受けています。

遺伝療育外来

発達の障害は先天性あるいは遺伝性疾患によることも少なくありません。ダウン症候群、ウイリアムス症候群、アンジェルマン症候群、プラダーウィリ症候群、ソトス症候群など様々な染色体異常、先天異常症候群等は診断が療育に活かされる疾患の代表です。また、これらの疾患では療育のための定期的な診察が不可欠です。遺伝療育外来では主に診断のついた再診の患者さんの定期的な診察と各部署と連携し療育指導をおこないます。

発達外来

発達障害とは生まれつき脳の一部の機能障害による特性で、「病気」ではありません。発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。これらは、発達の過程で明らかになってくる行動やコミュニケーションの障害で、周囲の理会と適切な対応により社会生活上の困難は軽減することが可能です。

外来では単に診断をつけることが目的ではなく、ご家族や本人が困っていることに寄り添い、適切な支援の方法についてお話します。発達検査では結果の数字を説明するだけでなく、実際の検査結果内容をもとに臨床心理士と一人ひとりの特性についてアセスメントをおこないます。また、診察の結果によりリハビリテーション部門(理学療法、作業療法、言語聴覚療法)と協力し発達支援を行います。

ペアレントトレーニング【現在休止中】

自閉症スペクトラムなどの発達障害のあるこどものご家庭では両親への支援も重要です。そのため当院では米国カリ フォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)での Parent Training プログラムを日本風にアレンジした奈良教育大学特別支援教育研究センターのペアレントトレーニングプログラム(PT)の指導者養成講座を修了したスタッフ(小児科医、看護師)がインストラクターとなり、院内でPTを実施しています。

ダウン症外来

ダウン症では生涯を通じた心身の適切なトータルケアが必要です。当院では奈良県立医科大学付属病院総合周産期母子医療センター新生児集中治療部門の准教授である西久保敏也先生がおもに診療を担当し、発達段階に応じてリハビリテーション部門と連携しフォローアップをおこなっています。

装具外来

補装具とは、障害者総合支援法に基づいて支給され、障害者等の失われた身体機能を補完または代替するための、更生用の用具をいいます。補装具の種類は様々ですが、脳性麻痺などによる肢体不自由児では下肢装具、体幹装具、靴型装具、座位保持装置、車いすなどが必要になります。当院ではリハビリテーション部門が生活の場で機能評価をおこない、小児科医が判定書や意見書を作成し補装具の支給をおこなっています。

ボトックス外来

ボトックスは、ボツリヌス菌によって産生されるA型ボツリヌス毒素を有効成分とする注射剤です。ボトックスは筋肉注射によって投与され、神経と筋肉の間の伝達を断ち切り、筋緊張を緩める作用があります。2009年に、「2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足」に対して保険適応が拡大するなど、筋肉の緊張を伴う疾患に幅広く使用することが可能となっています。

当院では主に脳性麻痺の小児の患者さまの痙縮に対して治療を行っています。しかし、ボトックス®施注だけでは有効ではなく、多くは適切なリハビリテーションの併用などが必要です。そのため、ボトックス®施注については副作用の発現の有無に十分に注意しながら、効果についてはリハビリテーション部門と定期的にアセスメントをおこないます。詳細につきましては、担当医にお尋ねください。

予防接種外来【現在休止中】

第1・3の月曜日の午後1時30分から予防接種外来を設けています。さまざまな障害のため当院で診療をうけておられるこどもを中心に接種しています。インフルエンザワクチンは希望するご家族も同時に接種可能です。詳細についてはお電話にてご相談ください。

小児科で実施する主な検査

ビデオ脳波

脳波記録と同時に患者さんの様子をビデオ記録します。

発作を疑われる時、それがてんかん発作であるか、てんかん発作とすれば脳のどこ部分が原因かを知ることができ、治療方針をより正確に立てることができます。

検査の様子

嚥下造影検査(VF)

食べ物が気管に入っていないかどうか、安全に飲み込みが出来るかどうかを調べる検査です。
摂食機能が低下している人の、食べ物の種類、体位、摂取方法などを検討するのに役立ちます。

胃食道phモニター検査

重度障害児では胃食道逆流症が、肺炎や栄養障害の原因であることがしばしばあります。
24時間、食道にphセンサーを留置して逆流があるか、あるとすればどのような時かを明らかにし、治療法の決定を行います。

ページトップへ

整形外科

医師紹介

非常勤整形外科医

役職 名前 資格 所属学会
非常勤 奥村 元昭 医学博士
整形外科専門医
リハビリテーション専門医
日本整形外科学会
日本リハビリテーション医学会
非常勤 澤井 利樹 日本リハビリテーション学会
臨床認定医
奈良県立明日香養護学校・奈良東養護学校非常勤講師
日本整形外科学会
日本リハビリテーション医学会
非常勤 原 好延 医学博士
日本医師会認定産業医
 

非常勤小児外科医

役職 名前 資格 所属学会
非常勤 金廣 裕道 医学博士
小児外科専門医
外科指導医
奈良県立医科大学付属病院
小児センター病院教授
日本小児外科学会
日本外科学会
ページトップへ